「会社の方針だからやりなさい。」
「上の命令だからやりなさい。」
多くの社会人が業務命令というものに直面することがあります。
そのときに間違っているだろうな。
こういうほうが効率がいいと考えることもあり、意見することもあるでしょう。
しかし、
その意見もさることながら有無を言わさず「やれ」と言われることはないですか。
理由もなく、
上の命令だから
会社の方針だからと。
そして自分が中間管理職になったときには、下の人間に同じことをいうようになるのです。
下の人間も同様に会社の方針だからやるしかないと判断していくのです。
ぼくはそれを見聞きするたびにこう思うのです。
「これがミルグラム実験の示唆することかなと。」
心理学者スタンレー・ミルグラムが実施した
良心に反する指示でも権威者に従ってしまうのか
という実験です。
これを服従の心理といいます。
多くの人がアイヒマンを否定します。
しかし、
同じ立場になったとき、
多くの人がアイヒマンと同じ道を辿るのです。
それはなぜか、
思考停止しているからです。
考えるよりも服従していることが楽だと
ただ「命令に従っただけだと」
思考停止してしまうからです。