無担保で16億円借りる小山昇の銀行交渉術
「不安定な中小企業より、安定した大企業にお金を貸す」のは、至極もっともなこと。
銀行の支店は、「支店長」で決まります。
痛みをこわがっていたら、変化は起きない
社長は「撤退」ができて一人前
銀行は、「返してくれない会社」には貸したくないが、「返してくれる会社には貸したい」と考える。
「根抵当権」がついていると、他行から借りられない
事業の目的は、お客様の数を増やすこと
基本的に「無借金経営」はあり得ない
製造業は設備投資、サービス業であればお客様を増やす。そのための借金は、未来への投資
金利を決めるのは、売上ではなく、その会社の格付け
「返済は、絶対に遅れない」。
優秀な人ほどスピード感があります。
マーケットには、お客様とライバルしかいません。市場の変化は、会社の都合を待ってくれない。
土地は、時価総額で転売できるので、路線価格などから担保価値を計算し、その金額に応じて貸出をします。
定期的な銀行訪問こそ、信用を勝ち得る最良手段
報告は、悪いことが先。良いことはあと
ランチェスター戦略では、「訪問回数が多いほど営業力が高まる」、「7回訪問すれば、相手はYESと言う」と考えられています。
売上が上がるほど、運転資金が不足することがある
銀行の手口を知って対応している社長と、そうでない社長では、担保や金利に差が出る
自社ビルは持たないほうがトク
本書は武蔵野経営者としての著者が経営する上で大切な資本に関して言及している。
お金は会社の血液とも言え、血液がとまれば会社は倒産の憂き目に合う。お金を回すためには無借金でやりくりするにも限界がある。そこで本書では、無借金経営ではなく、借りれる限界まで借りて投資を行い、お金を回すことが大切であると言う。
その上で、どうやって限界まで借りるかとうのが本書で言及されていることである、銀行への定期的な訪問や返済期限は必ず守ること等である。
ここで考えられることが、借金に関しても人間心理と知識を追求することの大切さである。心理学的に言っても質より量の方が好感度があがると言われているが訪問回数をいかに増やすかが営業では大切であると本書では説いている。また知識を持っていても実行しないのでは見につかない。人間心理を意識し、知識を蓄え実行することの大切さを改めて実感した。