パンダの備忘録

ヒトを越えたいパンダの備忘録

ネット社会が判断力を弱める理由。

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近年のネットの進化には驚かされますね。

超情報化社会といっても過言ではないかもしれません。

 

スマホが普及し、わからないことはスマホを使い、

 

ネットでなんでも知ることができます。

お見事。便利で、とてもいい世の中にでございます。

 

しかし、ここまで進化した情報化社会でも

問題が全くない訳では流石にないというものです。

 

そのもっとも大きい問題が、

有り余る情報が、判断力を弱めるという問題です。

 

健康思考に目覚め、健康に良いことを少し探そうか

ダイエットに効果がありそうなこと、

を調べようものなら、

 

「ちょっと調べてみるか」

では済まされない膨大な量の、

webサイト、ブログ記事が出てきてます。

 

これらを眺めているだけでも、

1日が過ぎてしまいますね。

 

「あれも、これも良さそう。

いや、こっちもいいのでは・・・」っと探しているうちに、

 

結局どれがいいんかい!

 

っと調べるのを諦めてしまう人も少なくないのではないかと。

 

 

シーナ・アイエンガー教授の「選択の科学」の中で

ジャムの法則

と呼ばれる実験があります。

 

あるスーパーに試食コーナーにて

24種類のジャムと6種類のジャムを揃えたコーナーを用意。

これら二つの場合で、売り上げにどのような差が生まれるのか。

という実験です。

 

結果は、

24種類のジャムを揃えたコーナーの方が、

試食する人が多かったという結果になっています。

しかし、売り上げに関しては、

6種類のジャムを用意したコーナーの方が、多かったという結果になっています。

 

この「ジャムの法則」からわかるのは、

豊富な選択技よりも、

絞り込んだ選択技の方が結果売り上げが上がるということです。

豊富な選択技を一気に提示されると、

人は判断する思考を停止させ、選択できない状態に陥ってしまうのです。

いざ、購入しようとすると人は慎重になるものです。

豊富な選択肢の中から自分の好みを探そうと慎重に吟味しているうちに、

いつものでいっか・・・と考えることを諦めてしまうのです。

 

まさに、一つのちょっとしたことを調べようとするも、

膨大な量の情報が検索でき、

あれもこれもと情報を選択しているうちに判断が鈍り、

もうわからない!と投げ出してしまう人も少なくないでしょう。

 

近年の超情報化社会と同じではないでしょうか。

余りある情報が人の判断を弱めてしまっているのです。

 

・その情報が正しい情報が常に疑って判断すること。

・情報の意図を汲み取り判断すること。

そのためにも、有象無象の情報を全て鵜呑みにしていくことではなく、

専門家による科学的根拠に基づいる情報に

に厳選し、情報の選択肢を絞り込むことが必要でしょう。

 

日々膨大に膨れ上がっているネット社会では、

個人では選択肢を減らす力が必要になっているのかもしれません。