著者が東京で、
月8万円以下で生活していることをつづった書籍
「年収90万円でハッピーライフ」
未来が見えない
ストレス社会の世の中で、
お金は生活する上で最低限稼げればいい。
家賃も食事も最低限まで削減し、
週2日の労働で
週休5日の、
半隠居生活というのは憧れることもあるだろう。
月8万円以下で生活することは可能だろう。
ぼくは愛知県に住んでいるが、
著者が住んでいる東京よりも実現可能であると感じている。
しかし、注意してほしい。
資本主義社会である日本で、
福祉サービスの恩恵をうけることができるのは納税者がいるからだ。
国民健康保険を全員が所持し、 3割負担で世界最高レベルの医療をうけられるのはなぜか。
月8万円以下で生活することは可能であるし、
月8万円では税金がかからずにそのまま手取りになるのはなぜか考えたことはあるだろうか。
それは累進歩合制度により、著者の納税を代わりに負担してくれる方がいるから。
国民全員がこの著書のように生活することは不可能である。
なぜなら日本の福祉制度が崩壊するからだ。
ぼくは誰かの犠牲の上に成り立つ幸福をよしとはしない。
それは自立しているとはいえない。
一時的な避難として著書のような考え方、
生活をしていくことはありだと思うが、
これを正解だと感じるのは危険である。