パンダの備忘録

ヒトを越えたいパンダの備忘録

障害福祉の本質:福祉に正解はない。

障害福祉に限らないとは思いますが、
福祉で大切だと思うことがあります。

それは正しい支援を心がけるのではなく、
間違っていない支援をすることだと感じます。

障害福祉の根幹は入居者を自立させることです。
もちろん福祉というのは多種多様ですべてを語ることは難しいですが、
税金を利用する側から税金を収める側になって頂くことが、
障害福祉を提供している国の方針となっています。


実態はもとより。


さてぼくが正しい支援よりも間違っていない支援をすることが福祉職員がもつべき心構えだと思うことですが、


僕たちにとって正しいことが相手にとって正しいとは限らない。

ということがあります。

ぼくたちは社会人として、一種の自立者としての正解を見せなければなりません。

しかし、社会人が一枚岩ではないように、
障害をもつ方々も多種多様です。

社会人に正しい姿とは何でしょうか。

正解はありません。


障害者の方々にどのようなら支援をすれば自立した人になれるのでしょうか。

欲求を規制すれば、自立できるのか。
欲求を満たすことができれば心構えが変わるのか。

人によって、この方法をとればこうなると決まっているわけではないのです。

障害とは性格の延長線であるとぼくは考えています。
だからこそ同じ統合失調症といっても人それぞれ性格が違うため人によって違ってくるのです。

人付き合いが難しいように、
福祉支援に正解はないのです。

これを規制すればこうなった。
こういう回答をすればこうなった。

この人には右と言ったけど、
この人には左と言ったほうがよかった。

結果を鑑みて常に間違っていない方向に向かっているか研究することが求められます。

週5日働いて、賃金はある程度貯金に回す。
喫煙、お酒等の嗜好品は貯金が溜まってからでないとある程度我慢して自由にできない。
確かに一理あります。

しかし、喫煙しててもしっかり働いている人は多いです。
人それぞれなのです。


僕たちにとって正しいことが、
入居者にとって正しいとは限りません。

だからこそ、
間違っていないだろう支援を模索し続けるしかないと思う今日このごろであります。

ではまた。