働きたくない。
そう思う人はごまんといることでしょう。
どうしたら働かなくて済むのか。
そのために、
不動産とか株など不労所得を整備していっている人もいるでしょうし。
宝くじに当たれば、一発で生涯賃金を上回る金額を手に入れられる。
と思っている人もいるでしょう。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉も久しく、それを目指すという書籍も多く出版されています。
ぼくも何冊かそういう書籍を読んだことがあります。
そうしてぼくもFIREを実現できればどんなに良いことかと夢想してしまうものです。
ですが、
不労所得を整備してFIREを実現するのは、
不可能ではないにしろ、かなり実現性が乏しいと言わざるを得ないのが現状でしょう。
その大多数は実現できずに、
労働者として定年を迎えることになると思います。
実現性が乏しいものにすがるのではなく、
変えられない現状をどうするかを考えるのも大切です。
ところで、
FIREを実現した人が大多数がやらないかなりの重労働になる書籍(電子書籍出版も含む)をしているのは皮肉ではありますが、
仮に3億円の宝くじに当たったとしても、結局最後は働くことになるだろうというのがぼくの感想です。
最初は幸福感に満たされることは間違いありません。
手にしたことがない大金に心躍り、
あれもこれもとお金を使うことを夢見るでしょうし、
分散して考えれば毎日が日曜日になることも可能です。
ですが、
人というのは慣れる生き物です。
高級ブランドの服や小物を手にした時の幸福感は買ったその瞬間が最大値なのです。
ゆくゆくはなれてしまい当たり前のことになってしまうのです。
数億円のお金があれば、
その買った瞬間を何度も味わえるかもしれませんが、
そのお金も一瞬でとかすか、
そのお金を持っていること自体に慣れてしまうのです。
宝くじに当たった人の幸福感は、
いずれ以前の状態に集約されるという研究結果もでていることからも裏付けされていることです。
そして
毎日のネットフリックス、漫画、惰眠、その他娯楽に興じることは
労働者として恋焦がれていることも、いずれは飽きてくるのです。
夏休みのような一ヶ月であればやりたいことをやれる良い期間かも知れませんが、それが何年も続くと飽きてくるのです。
最終的には孤独と暇に耐えられなくなり、
労働に舞い戻ってくることでしょう。
仕事は暇つぶしとして優秀なのです。
もちろんその労働は、
やらされている労働とは違い、
自ら望んで働くという行為になるためその幸福感は計り知れません。
であるならば、
実現が困難なFIREを求めるのではなく、
自ら望んで、考え行動できる仕事を模索するほうが実現が可能ではないかとも思うのです。
そんな仕事を死ぬまでやり続ける。
FIREを達成して、いずれ労働に返り咲くのであれば
その方が健全です。
少なくともFIREをどうやら実現できなさそうなぼくも
お金に不安なく、楽しく働けるという目標に近づいていることを感じています。
そんな仕事は人それぞれですので、一概には言えませんが仕事は人の数だけあるのです。
自分の力が発揮でき、楽しく仕事を仕事と感じない仕事は必ずあります。
お金に不安を少なくする方法の一つとして
自分の人間らしい生活を維持する最低幸福度に必要なお金を知ることです。
それは20万円ですか、
それとも10万円ですか。
仮に10万で満足できる生活を維持しているのであれば、
場合によっては週休4日制を実現できます。
残りの4日間で娯楽に興じるのも一つですが、
自ら望んで、考え行動できる仕事を模索するのも手です。
仕事というのは、
最低かつ最強の暇つぶしです。
そんな仕事を見つけられるよう、
時間という資源を大切にしていきましょう。
自由というのは、
自由な環境からは感じることができない。
ではまたっ。