パンダの備忘録

ヒトを越えたいパンダの備忘録

ブラック企業を超える漆黒の世界。

就活生だったり、

転職だったりで仕事を新しく探そうと思ったとき

この仕事をやりたい!

っと思えたら探すのはとても楽です。

 

しかし、やりたいことはないという人は仕事探しは困難となりますよね。

 

給与面。

年間休日。

待遇面をやりたいことはないから、

こういうところから比べて探すことでしょう。

 

仕事面で探すとき留意しなければならないこともあると思います。

 

それは

「夢を与える仕事」

「華やかと感じる仕事」

これらの仕事です。

 

夢を与える、華やかな仕事ほど、 働く人にとっては地獄のようなブラック体質であることも多いのです。

 

もちろんそれらの仕事は人によって違うと思いますが、

例えば

美容師

アパレル

IT

アニメ

などが挙げられるでしょう。

 

 

これらは収益をあげるための構造上の欠陥によってブラック体質になりやすいのです。

 

働いている人は、美男美女が多くファッションセンスも良くて素敵な笑顔をもってキラキラしているように思えます。

 

そして自分がなりたい髪型やファッションを最高のサービスで仕上げてくれます。

 

あ、こんな人たちのようになりたい。

 

そう思って飛び込んだが最後

地獄をみます。

 

下請けの下請け所謂孫受けのプログラマーとなると、

安い賃金で厳しいノルマを果たすデスレースになってしまいます。

家に帰るのは寝るだけとなることもあります。

 

更に留意するべきは美容師です。

そこはブラック企業も真っ青な漆黒の実力主義の世界です。

 

それだけ夢を与えることが困難であることです。

本当に好きでないと続けることは難しいのです。

 

これは収益をあげるための構造がそうさせるのです。

 

サービス業は、サービスを受ける人が直接来ないと収益を上げられません。

 

同じ時間、同じ需要があれば収益を上げやすいですが、

お客様が好きなタイミングでランダムに来るであろうことがサービス業を困難にしています。

 

だから店を長時間開ける必要性を感じてしまい、

長時間労働になりやすいのです。

 

そして美容師はそこに職人としての能力を求められます。

 

職人として能力を高めるために、

お客様の前で練習するわけにはいかないために長時間店舗営業の後に練習をすることになるのです。

 

店舗営業+練習の一日になるため恐ろしく長時間拘束されます。

 

そこにはトータルで一日で12時間以上の拘束を週6でやることになります。

 

そして美容師の構造上アシスタントのうちは特に利益を上げる側ではないため最低賃金です。

 

そこから何故か練習代を捻出しないといけないのです。

 

なぜなら職人かつ独立することが前提になっているため、アシスタントのときでも独立する人に練習費用出してはくれません。

 

10万以上するハサミを数本。

練習用の器具。

5000円するウィッグを無限に、

セミナー代を捻出しないといけません。

 

本当に好きでないとやれませんし、

好きであってもこの過酷さに挫折した人は少なくありません。

 

そして数年の修行のあとに念願の美容師になってもプラス練習という過酷さが薄まるだけです。

 

華やかな世界で一流の美容師と呼ばれ年収1000万円に到達する人はプレイヤーではほぼいません。

 

一人の美容師が担当できるお客様は限られています。

そしてお客様一人から頂ける料金も限界があります。

 

つまり収益に限界点があります。

そこにプレイヤーとしてピンハネを考えると、

そのほとんどが平均年収に到達できるかできないかになります。

 

月に300時間働いているのに…

 

だから多くの美容師が独立していきます。

結果コンビニよりも多い美容室が誕生したのです。

 

 

華やかな世界は、

お客様に夢を与えるためにあるのであって、

プレイヤーに夢を与えるものではありません。

 

本当に好きでないと続けらない世界です。

 

 

だからこそ

そこで働く人を心から尊敬します。

 

 

仕事選びは適当にするものでもありません。

本当に好きなことをやれる仕事を模索していきたいものです。

 

ではまたっ。