パンダの備忘録

ヒトを越えたいパンダの備忘録

福祉の命題:幻視と幻聴に悩む人

幻聴、幻覚、幻視に悩まされる統合失調症の方は少なくありません。

 

福祉に携わる身として感じるものがあります。

 

それは

目の前にリンゴあり、僕にとってそのリンゴは赤く見えています。

 

でも本当は紫色だったらどうでしょう?

 

他の人には紫色に見えているのです。

 

あなたは何を言われたらそのリンゴが紫色だと信じられるでしょうか。

 

「いやいや紫色だよ?」

て言われても冗談だと感じる人も少なくないでしょう。

 

幻聴幻覚に悩んでいる人は、聞こえている幻聴は本当に聞こえていて、幻覚は現実に存在しないのに当人にとってはそれが現実なのです。

 

これらは一例です。

リンゴが緑だろうが、紫だろうがどうでもいいことです。

 

しかし、それで済まないことが多いのです。

 

例えばお金を寄付しろっと幻聴が聞こえてきて、それに引っ張られてしまう人。

全財産を寄付してしまって立ちいかなくなってしまうのです。

 

他にも、

子どもがいると妄想に駆られて、本当は居ないのに子どもを育てるためにお金もないから無駄に借りようとして間違ってお金を手に入れようとしてしまう人。

 

悪口を言われている。

 

陰口を言われている。

 

あいつを殴ってしまえ。

 

現実ではありえないことでも

それを理解させるのがどれだけ難しいことか。

 

もしリンゴの話が自分の身に起こったとして、

あなたはどうやったらそれを理解できますか。

 

ぼくはこれは福祉の命題だと思って模索しています。

 

 

ところで

幻視と幽霊の違いってなんでしょうか。

 

ではまたっ。