パンダの備忘録

ヒトを越えたいパンダの備忘録

過剰なまでのサービスの裏側

サービス業に従事している人も多くいるでしょう。

かくいうぼくも一種のサービス業に従事しているともいえるでしょう。

大変なのは十分に承知しております。

日本はサービス業が殆どを占めているといえるほど、
業種が多い仕事です。

その上世界的に見ても日本のサービスの質は高いとまで言われています。

誇り高いことである反面、
それは従業員に仕事として負担をかけているとも言えるのです。

例えば、
アパレルを購入したときに店員が入口まで買ったものを持ってくることがありますよね。

ユニクロは半分がセルフサービスのような形になってきましたが、
まだイオンや三越等に入っているブランドショップやセレクトショップのようなところは店員が購入したものを入口まで持ってきてくれます。

ぼくはそのサービスが店員(人)に迷惑をかけたくないという思いで嫌いで嫌いでしょうがないのですが、手を伸ばしても「いや入口までお持ちしますよ」
って断られるんですよね。

この前名古屋駅で、
タクシードライバーがドアをわざわざ開けに来ているところを見ました。
タクシーは運転手がドアを開けますが、
わざわざ外に出てきて開けるサービスもあるのです。

なんというVIPかと思いますが、
ただの一般客にまでそうしているのです。


それらのサービス誰が喜ぶんだと思うところではありますが、

こんな過剰とまで言えるサービスで気持ちよくなっている客がいるからなくならずにそうなるのです。

「チップも渡さず無料でまるでVIPのような待遇を受けられる。」

それがまかり通っているのが今の日本のサービス業における実態です。
元来サービス業というのはサービスを行うことで対価としてお金を頂くものです。

従業員がドアをあける、水をお持ちする、荷物を運んでもらう。
これらを無料でしてあげる善意と思っている人が少なくありません。
欧米ではこれらをチップとして提供しますが、
日本ではチップを受け取ることをNGむしろ恥ずべき行為として教育されます。

そんな僕もお客様からチップを出されたときは遠慮するよう指導されてきました。


過剰とまでいえる日本のサービス精神は、
競争社会の上でそれを良しとする客がいるからそうなるのです。

他人にあたかも無料のような行為を要求して迷惑をかけて
気持ちよくなる客は捨て置け。

そんな客などいらんでしょう。

「お客様は神様です。」
という言葉があります。

これは客があたかも自分が神のなったかのように横柄な態度を揶揄した言葉です。

店員には最高のサービスを提供する義務はあるかもしれません。
しかし客には客のサービス提供者に感謝して敬う念をもってほしいものです。