パンダの備忘録

ヒトを越えたいパンダの備忘録

小山昇 「 IT心理学 ブラック企業を脱却し、ホワイト企業になるための55の心得」感想

IT心理学 ブラック企業を脱却し、ホワイト企業になるための55の心得

・効率よく業務をこなす」
・「社員が充実したプライベートを過ごせる労働環境を整える」
・自分が理解できる範囲で一歩ずつ確実に進んでいく
・精神論では残業をなくせない
・仕事はオフィスじゃなくてもできる
・有効なITツールも、定着させないと宝の持ち腐れ
・スケジュール共有を進めると仕事はスピードアップ
・「情報量は多いほどいい」は間違い
・使えるものは何でも使う
・情報は人にではなく、お客様につける
・情報は「見える化」してこそ、はじめて価値が出る
・業績が伸びている企業を分析せよ
・売上が落ちている事業や商品は、切り捨てていい
・バックヤードはデジタルで、人との接点はアナログで
・決断の精度は頭の良さではなくパーソナリティに左右される
・ 最初に失敗するのはあたりまえ。大切なのは、その経験を次に活かすこと
・前のシステムを良くするのは「改善」、前のシステムを捨てるのが「革新」
・社員には理屈を教えるのではなく、触らせて使い方を教える
・ITツールを導入する前に、現状を把握せよ
・能力の高い上司と低い部下を組み合わせてはいけない

時代の変化とともに、テクノロジー、ITが進化していっている。今やITを全く使用していない会社の方が少ないと言えるのではないだろうか。本著ではかつては残業の温床であった武蔵野がITをうまく活用することで残業をかなり削減した方法が書かれている。
ITをうまく利用することができず、未だ効率の悪い会社、時代遅れの会社が存在している。福祉業界ではまさに未だに紙のノートを使用し、実績記録も紙、申し送りでさえ紙を使用している福祉法人が少なくない。効率が悪い働き方は仕事が終わらず、人も足りず人件費がかさんでいく。負のスパイラルだと感じる。ITは定着させるには、仕事を決める上の人間が現実を把握し、業務効率をあげるべきだと考えるところからだと思う。
むしろ若い職員のほうがテクノロジーに精通しやすいため、そういう人たちの声に傾け、対応していく必要があるのではないかと考えている。ITをうまく活用できない会社は時代の変化とともに衰退していくのではないかと思う。