「世の中は常に変化する」
と昔から当たり前のように囁かれている言葉があります。
しかし、
人は元来変化することを好まない生き物ですので、
わかっていてもなかなか変化に踏み出そうとしない人は多いものです。
このことに示唆してくれるのが、
名著「チーズはどこへ消えた?」です。
「チーズはどこへ消えた?」は
アメリカ合衆国医学博士・心理学者であるスペンサー・ジョンソンが書いたビスネス心理学本で世界で2500万本、日本でも400万本売れている恐ろしい本です。
1時間で読めてこれ一冊で向こう10年間は活用できると謳われていてコストパフォーマンス最強の本です。
とても薄い物語調の内容のため実際に読んで、要約と学んだことをまとめたいと思います。
この物語は、チーズが隠された迷路の中で
4人(匹?)の登場人物がいます。
2匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」
それに2人の小人「ヘム」と「ホー」がチーズを探しています。
ネズミの「スニッフ」と「スカリー」は賢くはないが、行動的です。
小人の「ヘム」は変化することを嫌い
「ホー」は恐れながらも変化することは必要ではないか?という考えを持っています。
この4人は、迷路の中でチーズを探していくうちに、
チーズが豊富なチーズステーションCにたどり着きます。
ネズミは知恵が働かないので、毎日朝早くに起きて、チーズステーションに行き、チーズや周りに変化がないかを調べてからチーズを食べています。
小人は知恵が働き、ステーションの近くに引っ越します。チーズが大量にあるのであくせく働く必要もないので、のんびり起きてはチーズを食べに行きます。
そんな日々の中、大量にあったチーズが突然なくなってしまいます。
ここでネズミと小人それぞれに変化が起こります。
ネズミたちは、チーズがなくなる変化にいち早く気づき、知恵が働かないので、すぐにチーズが無くなるや否や新しいチーズを求めて迷路の中を探しに行きます。
小人はチーズが無くなったことに驚き、
「どうしてチーズがないのか信じられない。」
「誰かが持っていったのではないか調べないと。」
「明日になればチーズはあるかもしれない。」
っとチーズが無くなったステーションから動こうとはしませんでした。
いつになってもチーズが現れないことを恐れた小人の「ホー」はお腹がペコペコでどうしようもなく、チーズを探しにいくことを決心し、「ヘム」にチーズが見つかるわけないと言われながらも恐る恐る迷路の中を探しに行きます。
しかし現実を受け入れられない小人の「ヘム」はステーションに残りチーズが無くなった原因を延々と調べます。
小人の「ホー」は迷路を探していくうちに、このままチーズが見つからず飢えて倒れるんじゃないかという恐怖と戦いながらチーズを探して行きます。
先に探しにでたネズミと小人の「ホー」は
結果的に先に新しいチーズステーションNという、以前とは比べ物にならないほどの多種多量のチーズを発見したところで物語は終えます。
この物語で言われている、現実でいうところの求めるもの、お金や仕事の成功をチーズとして描かれています。
また迷路は、求める場所会社や家庭、社会全般を指しています。
この本から学んだこと。
- 考えるよりもまず行動。
- 変化を恐れてはいけない。
1.考えるよりもまず行動。
ネズミたちはチーズがなくなったことに驚きもせず、すぐにチーズを探す日々にもどり迷路に突撃していきました。
小人の「ホー」も考えているだけではお腹がすくだけだと考えを改め、迷路の中を探しに行きました。
書くことでも、お金のことでも考えるだけでは何も変わりません。行動することで変化を生み出すのだと思います。
2.変化を恐れてはいけない。
小人の「ヘム」はチーズがステーションから無くなってしまったにも関わらず、戻りもしないチーズを待ち続けていました。
ブラック企業など職場に不満をもっている方はどうして転職に踏み切ることができないのでしょうか。
転職することで、今より悪化することを恐れて転職しないという選択をするからではないでしょうか。
変化を恐れず、1歩踏み出すことが大事だと思います。
「先行者利益」という言葉があるように、
常に社会の変化を捉えながらいち早く行動し、
世の雑音を顧みず、
新しい挑戦をしていった人が結果成功を手にする可能性が高いです。
かえって、新しいことをしている人、ことを否定し、
現状に甘んじて行動しなかった人は衰退していく様を見ながら恐怖し、成功者のおこぼれを享受している。そういう世の中にはなっていないでしょうか。
この物語の伝えたいことは、
「変化を敏感に捉え、恐れずに挑戦することの意義」
を示唆してくれています。
ネズミのように、変化を敏感に捉え、すぐさま行動することは困難です。
しかし、小人の「ホー」のように現状に甘んじるのではなく、考えを改めて行動することが大切なのではないでしょうか。
「ホー」は結果ネズミよりも一足遅くはあるものの以前よりも良い条件のチーズという目的を手にすることができました。
今後の人生を考えて行くなかで、指針となる。
そんな物語でした。